宮芸ブログ

まほうの絵ふでにおじゃましました!

6月12日・13日の2日間、Art education P まほうの絵ふで で講評会をしてきました。まほうの絵ふでは、「アーティスト 堀田真作 校長」率いる子どもたちの造形感覚を楽しみながら育成する、道内最大級の美術教育機関。年間通して実に様々なカリキュラム・イベントに取り組んでいます。絵ふでの子どもたちは4才から高校2年生までと幅広く、倶楽部の静寂に包まれた雰囲気ともまた違った真剣さと活気に溢れています。今回作品を見せていただいたアートラボの生徒は、どの子も積極的な制作をしていて、特に校長の体育会系で優しくも厳しい指導が印象的でした。
倶楽部の講評会もこれからもっともっと充実させていきたいですね。乞うご期待!

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デッサンと水彩画を見せてもらいました。

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1人1人の将来の夢を話してくれました。ありがとう!

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校長との合評でのやりとりは本当に刺激的でテンションあがります。

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堀田校長、松本先生、貴重な体験ありがとうございました。子どもたちにたくさんのパワーをもらった2日間でした。

スケッチ入門講座 野外編②「北大植物園」

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いつものことですが、野外スケッチ講座の前日は当日の天候が気になって、祈るような気持ちでいます。今日は、昨日一日つづいた雨が上がり、とてもよい天気に恵まれました。
久しぶりに訪れる植物園では、ハマナス、ヤマボウシ、テマリカンボク、クリンソウなどが見頃を迎えていました。

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日向で制作していると、暑くて日に焼けそうです。描いている途中で日陰に引っ越す方もいました。

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水彩で花を描くのは難しいですね。気に入ったものになるまで試行錯誤しながら描いていると、だんだん色がきたなくなってしまいます。複雑な形をした花びらなどは、鉛筆で詳しくデッサンしておいた方が上手くいきそうです。

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スケッチ入門講座 野外編①「旧道庁」

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 毎週金曜日午前のスケッチ入門講座、今年はじめての野外制作を行いました。
 予報では「くもり」のはずでしたが、午前中から雨が降ったりやんだりの残念なコンディション。そんな恵まれない天候の中、みなさん雨にも負けず熱心に描いていて、本当に感心しました。
 今回は2名の方が初参加してくれました。最初は何を描いてよいものか、題材選びに時間がかかります。野外スケッチといえば、つい「風景画」を連想してしまいますが、美しい景色を漠然と写生してもなかなか“絵”になりません。旧道庁の建物や池の中橋、樹木や花など、主題を明確にして構成するとよいですね。
 来週の野外スケッチ「植物園」、どうか晴れてくれますように。

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「瞬き(まばたき)」と「立ったり座ったり」

○先日、小学校の先生とお話しする機会がありました。
その先生いわく、「図工の時間に絵を真剣に描いている子どもたちを見ていると、あんまり瞬き(まばたき)をしないんですよ」。
人が真剣にモノゴトに集中すると、例えば1分間の瞬きの回数が極端に減るそうです。子どもたちが絵を描こうと一心不乱に手を動かしている時や、まさに食い入るようにモチーフ(それは花だったり、大好きな虫だったり動物だったり)を見つめる時、ごく自然と瞬きが少なくなるのかもしれません。そういえば小学生よりもっと小さな子どもたちは、大好きなアニメや気になるテレビCMを見る時、目をまん丸にして見つめていますよね。
有名な画家ピカソの生前のフィルムの中で、彼の瞬きについて言及しているものがあって、ピカソも子どもと同様に作品を制作する時は瞬きの回数が驚くほど少なかったそうです。
「よく見て描く」ことは、瞬きが少なくなるほど、まさに「よ~く見る」ことなのかもしれませんね。
こんな所に、もしかしたらデッサン上達のカギがひそんでいるのかもしれません。
みなさん、モチーフを「よ~く見て」いますか?

○画面上での作業が佳境に入ってくればくるほど、手を動かす時間は増え、画面と向き合っている時間は当然長くなってきますよね。
でも、そんな時ちょっと席を立って自分の絵を遠くから眺めてみて下さい。画面全体を見渡すことで、それまで気付かなかった問題点を発見できるかもしれません。大きな調子の流れ、描き込みのバランス、形の狂い…、そして、何よりも絵を自分から離して見ることで、作品全体の印象をしっかりと認識することができ、絵を描き進める上では、とても重要なことなのです。
「小さなことに気を取られてて、ここがこんなに曲がってた」「このモチーフ、全然形が違ってた」「ここ描くの忘れてたー(笑)」……等々。
日常の制作過程はもちろん、完成に近付くにつれて、自分の身体の「アクション」をぜひ大きくしてみて下さい。
「立ったり座ったり」は、とても大切ですよ!
2009.6.5
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木曜デッサン講座の様子…。モチーフ今回はこんな感じ。

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石膏主体でも絵になりますね。

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ネリゴムも「描く」道具として使っていくとよいですね。

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鋭い目線が、画家の風格!

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デッサン用具もなかなか充実してきました。

「旅」をテーマに制作!

 今年もコラージュをやろうかと思っていたのですが、たまたま画集を見ていたら、懐かしい絵に出くわしたので、それを見ていたらなんだか旅をテーマに絵を描いていくのがいいんじゃないか?と思い、一転ワークショップの今月のテーマを「旅」にすることに勝手に決定!

  で、その懐かしい絵なんですが、これです。

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 あまり知っている人いないかもしれませんが、ブリューゲルというフランドルの画家が描いた「イカロスの墜落」という絵です。
 この絵は何か不思議な絵で、タイトルにある「イカロスの墜落」という主題が最初に見えてくる絵ではなく、まずは手前の農夫が目に入り、そこから雄大な広がりを持つ風景へと視線は導かれる。登場人物たちは、それぞれ自分のいつもの生活を送り、誰もイカロスが海中に落ちていることには気づいていない。そんな牧歌的な世界が果てしなく広がっている絵なんですね。ネーデルランド地方に伝わる諺に「人が死しても、鋤は休まぬ」というのがあるらしく、この絵にはそんな意味も込められているのかもしれない。
 ただ、画面右下にいるイカロスの下半身には、最終的に目が向けられ、その異質な形態に、何だろうと思ってしまう。画面は対角線の効果や大小の面積対比を巧みに使って、この牧歌的風景の広がりとともに視線をイカロスへと導いているんですね。
 というわけで、6月のアカデメイアの火曜日と水曜日のワークショップでは、旅をテーマにした絵を制作していきます。
 旅といっても、実際に旅先で描いたスケッチをもとに描いてもいいし、旅の思い出を膨らませて作品化してもいいし、想像の旅を想い描いてもよいでしょう。自由な発想でどんどんやっていきましょう!

2009/06/03

ワークショップでやっていること。

  アカデメイアコースのみなさんと一緒にワークショップというものを隔週で行っているのですが、そこでは「家」「動物園」「グリザイユ技法」「アトリエの仲間」「私の世界」など、さまざまなテーマでみなさんに絵を描いてもらっています。
テーマといっても、絵を描くためのとっかかりというか、あくまでも、そこから先は描く人の自由な発想やモチーフの選択でやってもらっている感じです。

 そんななか、とても楽しかったのは、「私の世界をコラージュで表現する」というワークショップをやったときです。
自分の絵画主題を見つけるきっかけにと、みなさんに自分の好きな雑誌や色紙や写真などをB2のボール紙に貼り付けてもらいました。「えー、よくわかんない?」などといいながらも、作業が開始されましたが、けっこうみなさん楽しんでいたようでした。

で、当然のことながら、みなさん持ってくる写真も雑誌も違うし、色合いも貼り方も違います。
出来上がったものをみんなで並べて見たとき、それぞれの画面がそれを作った人の個性に彩られているなと、予測はしていたもののいざ並べてみると興味深いものでした。みなさんも他の人の作ったものと自分の作ったものの違いに驚くと共に「やっぱり○○さんらしい」と作った人と作品の共通性に納得していました。
 
 単に何気なく好きなものを貼り付けていても、やはりその人なりの感覚が働き、その人の趣味、嗜好が出てきます。なにげにやっている分、よけい心の深いところにアクセスするのかもしれません。
 その後、そのコラージュをもとに、各自「私の世界」をテーマに絵を描いてもらいましたが、コラージュで自分らしさの一端をかいま見たあとなので、とても面白い作品が出来上がったのを覚えています。
 最近は、このコラージュ毎年やってもいいのでは?と思いはじめ、早速6月のワークショップでみなさんに話してみようかと思っています。

2009/06/01